2024年9月2日に世田谷区池尻大橋駅近辺のせたがや がやがや館で
「災害時に役立つ!栄養バランスのとれた防災食講座」を開催しました。
缶詰やレトルトも必需品ですが、普段食べ慣れていない食品は食べにくかったりもします。
防災食を購入しても、期限が切れてしまって廃棄しては食品ロスになります。
そこでローリングストック(食料や必需品の備蓄法)の理解と実践の推進し、
普段食べている食品で災害時に自立して対応できる能力を高めることを目的としています。
参加者のみなさん共通して
防災の知識があまりなく、何から準備をしたら良いかわからない
施設運営の方は購入したものの、どこに保管をしたら良いか迷う
レトルトだけで栄養のバランスは大丈夫なのか?
といろいろなお悩みでした。
このセミナーでは家族を守るために必要な食の備蓄と準備の方法を学ぶ貴重な機会の提供です。
参加者は、お米と味噌を使った簡単で栄養価の高い防災食の作り方を学び、
日頃からの準備がいかに重要かを実感しました。
Contents
1. ローリングストック食の重要性と基本的な概念
- ローリングストックの定義: 食料品や生活必需品を使いながら順次補充していく備蓄法。
- 災害時の食料自給の重要性: 災害発生時の供給網の途絶に備え、自宅での食料確保の方法としてローリングストックの効果を解説。
- 実践方法の紹介: 日常生活でローリングストックをどのように取り入れるか具体的な例を挙げて説明。
2. お米と味噌だけでできる簡単な防災食のレシピとその栄養価
- 基本的な防災食レシピ: お米と味噌を使用した簡単で栄養バランスの取れたレシピを紹介。
- 栄養価の解説: これらの食材が持つ栄養素と、それが災害時の健康維持にどう貢献するか。
- デモンストレーション: 参加者と一緒に簡単なおにぎりと味噌汁を作るワークショップ。
3. ビニール袋を使用した簡易ご飯の炊き方
- 炊き方のデモ: ビニール袋と湯煎を利用した簡易的なご飯の炊き方を実演。
- 炊飯の利点: この方法が災害時にどのように役立つか、保存や持ち運びの便利さに焦点を当てる。
4. 乾物野菜の有効活用方法と保存技術
- 乾物野菜の利点: 保存が利き、栄養価が高いこと、調理の簡便さを強調。
- 具体的な活用法: 乾物野菜を使った様々な料理法を示し、災害時における食品の多様性を確保する方法を教える。保存技術の紹介: 長期保存が可能な乾物野菜の適切な保管方法を解説。
5. 参加者の体験談と感想
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参加者の声
・お米と味噌も災害時に役立つ知り、防災食のハードルが下がりました。(60代女性)
・1度一緒にビニールで炊く方法を体験しておかないと、
いざというときにはすぐにできないと思いました。(30代女性)
・子どもが多く、好き嫌いがあるので何を準備したらよいか迷っていましたが、
子どもたちがおにぎりが好きなので助かりました(40代女性)
・おみそ汁の具材が乾燥野菜でいいので手軽にできそう。
日常にも取り入れたい(40代女性)
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Q&Aセッション
Q1:お水はどれくらい準備していたらいいですか?
A1:飲料水用の水は1人あたり3リットルを目安として、最低3日分(1人当たり9リットル)の
備蓄が推奨されています。災害時は断水することもあるので、できれば7日分の水の備蓄を
推奨しています。
Q2:お米は洗ったほうがいいですか?無洗米を用意したほうがいいでしょうか?
A2:災害時は飲料水は貴重です。無洗米があれば便利ですが、長期間保存するとお米の鮮度が落ち
美味しくなくなってしまいます。緊急時は洗わずにそのまま炊いても問題はありません。
今回の講座では、洗わずに食べました。
日頃からの防災準備の重要性
1. 緊急時の安全確保
- 災害が発生した際、最初の72時間は自助努力が特に重要とされています。
この期間、救助や支援が届くまでの間、自分自身と家族を守るためには、
食料、水、そして必要な医薬品を含む緊急キットの準備が必須です。
2. 心理的準備
- 災害時のストレスやパニックを軽減するためにも、日頃からの準備が役立ちます。
準備が整っていることで心理的にも落ち着きを保ちやすく、冷静な判断が可能になります。
3. 計画の立案と訓練
- 家族や住居の状況に合わせた避難計画を立て、定期的に避難訓練を行うことで、
実際の災害発生時にスムーズに行動できるようにします。
どのような状況でも安全に避難できるルートと集合場所を事前に決めておくことが重要です。
4. ローリングストックの活用
- 日頃から食料品や水などの消耗品をローリングストック方式で備蓄し、
定期的に使用と入れ替えを行うことで、常に新鮮な備蓄を保持します。
これにより、災害発生時に古くなった物資に頼るリスクを避けることができます。
5. 地域コミュニティとの連携
- 地元の防災訓練に参加したり、近隣住民との情報共有ネットワークを構築することで、
災害時の協力体制を強化します。互いに情報を共有し合うことで、
一人ひとりの安全確保をより効果的に行うことが可能です。
まとめ
日常生活での準備が、災害発生時のリスクを大幅に軽減します。
ローリングストックの実践、避難計画の策定、地域との連携に積極的に取り組むことが、
安心して暮らすための鍵となります。