災害時の連絡ルール、決めていますか?

― 家族で共有したい5つのこと ―

 

安否確認

安否確認

災害が起きたとき、最も多くの方が不安に思うのは――
「家族と連絡が取れないこと」ではないでしょうか?

いくらスマートフォンが普及していても、大きな地震や台風、停電・通信障害の影響で、
通話もLINEもメールも使えなくなるケースは珍しくありません。
「つながらないこと」を前提にした準備が、いま、私たちに求められています。

この記事では、家族の安否確認や集合に役立つ
“連絡がつかなくても安心できる防災ルール”の作り方をご紹介します。
今夜の食卓で、ぜひ家族と話すきっかけにしてください。


災害時の連絡手段、ちゃんと決めていますか?

防災グッズや非常食の準備と同じくらい、“連絡手段を決めておくこと”は大切な備えです。
でも、意外と話し合えていないご家庭が多いのが現実です。

特に、昼間に地震が起きた場合は、家族がそれぞれの場所(職場・学校・外出先)にいてバラバラ。
「連絡が取れない」「どこにいるのかわからない」という状況は、誰にでも起こり得ます。

そんな時でも、事前に家族で話し合い、行動のルールを決めておくことで、安心感は大きく変わります。


【家族で共有したい】5つの防災ルール

防災マニュアル

防災マニュアル

1. 緊急時の集合場所を決めておく

自宅が無事なら「家」、それが難しい場合は「近所の公園」「地域の避難所」など、
複数の候補を決めておくのがポイント。
地図に印をつけたり、実際に一緒に歩いて確認しておくと、子どもや高齢者も安心です。

2. 災害用伝言ダイヤル(171)やLINEのノート機能を使う

電話やメールが混雑して使えないときでも、災害用伝言ダイヤル(171)は比較的つながりやすく、
情報共有に役立ちます。
また、LINEの「ノート」や「グループメモ」機能も、
連絡がついたときに便利に使えます。

3. 誰が誰に連絡を取るか、優先順位を決める

「まずはママに電話」「次はパパにLINE」「最後に祖父母に伝える」など、
家族内での“連絡役割”をあらかじめ決めておくと混乱が減ります。

4. 各自の避難先・帰宅経路を把握しておく

学校や職場が指定している避難場所、自宅までの帰宅ルートも確認しあっておくと、
行動の予測がしやすくなります。
「非常時は帰宅せず、避難所で待機」など、選択肢も共有しておきましょう。

5. “つながらない時の行動”も決めておく

「〇時間経っても連絡が取れなかったら△△に集合する」
「何日たっても帰れなければ〇〇宅に一時避難する」など、
“連絡がつかないこと”を前提としたルール作りが大切です。


【実践のヒント】防災は、日常会話の中から始まる

難しく考えすぎなくても大丈夫。
今夜の夕食時や車での移動中など、ちょっとしたスキマ時間を使って、
「集合場所、決めてたっけ?」とさりげなく聞いてみてください。

家族の中に話題を“置いておく”だけでも、いざという時の行動力につながります。

子どもが小さい場合は、イラスト付きのカードやシールを使って
「ここで待ち合わせね」と伝えるのも効果的。
高齢の家族には、紙のメモにまとめて冷蔵庫などに貼っておくと安心です。


【まとめ】“会えないかもしれない”からこそ、準備しよう

災害時に最も大切なのは、「家族が無事であること」
そして、「会えなくても信頼して待てる準備ができていること」

防災とは、単にモノを揃えるだけでなく、心の備えでもあります。
この記事をきっかけに、「連絡手段」や「集合ルール」を家族で共有してみませんか?


▶︎ 今夜の家族会議に

「話し合う時間が取れない」という方も、この記事をLINEでシェアしたり、
プリントして家族の目に触れる場所に置いておくだけでも大丈夫。
まずは“話すきっかけ”を作ることが一歩目です。

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