ちょっと気になる甘味料の話 (1)

疲れたときにちょっと食べたくなる甘いもの。少し食べるだけで気持ちがホッとする方も多いはず。
甘味は疲れたカラダや気持ちを癒してくれます。ただ美味しさのあまりつい食べすぎにも。

そのようなことから白砂糖はカラダに悪いからとらないほうが良い、
ダイエットの敵、肥満や糖尿病の原因、キレやすい子の増加の引き金になると言われ
砂糖が敵視されてきました。


ただ昔は砂糖はとても貴重で、薬として使われていた時代もあったのに、
誤解されて残念です。


時代とともに健康志向や美容、食品の保存性が重要視されるようになり、
低カロリー」「虫歯予防」「腸内環境の改善」に役立つ甘味料が増えてきています。


今回は私たちが普段口にしているあらゆる食品に、様々な甘味料が使用されています。
どのような特徴があるのかなどご紹介していきます。

砂糖やはちみつ以外の甘みを取り入れる理由


普段のお料理はもちろん、加工食品や清涼飲料水、菓子類などを口にしていらっしゃいます。
砂糖やはちみつ以外からの甘みを摂取してるって気にしていますか?


家庭料理で使用する砂糖やみりんは基本の調味料ですが、
実は市販されている調味料やドレッシング、料理の素などには砂糖やみりんはほとんど使われていません。


代わりに、ブドウ糖果糖液糖果糖ブドウ糖液など砂糖の代替品が使われることが多いのです。
その他、アスパルテームやアセスルファムカリウム、スクラロースなど人工甘味料が使用されています。
いろいろな食品に使われれるようになったのは
砂糖よりも低価格であり、低カロリーという特性から、加工食品に多用されるようになりました。


例えば、市販のタレやドレッシング、清涼飲料水など加工食品の多くには、
美味しさや健康に良さそうなキャッチコピーが記載されています。

中には砂糖不使用などと記載している商品も。

実はこれらは人工甘味料が使用されています。
そのため砂糖とは違った甘さでそれぞれの食品の美味しさを引き立てているのです。

特に人工甘味料は、低カロリーカロリーオフ微糖などの表記で消費者には魅力的に見え、
購買意欲を駆り立てます。
私たちはカロリーに敏感で、カロリーが低い食品を選ぶ傾向がありますが、
その背景には「カロリー=太る」という誤解があるためです。


調味料の選び方は、カロリーを抑えることではなく、
昔から使われている天然の甘みを活用することが重要です。

そして、食材の本来の味を楽しむことが大切です。
砂糖はサトウキビから作られた天然のものですが、精製されているため、
ビタミンやミネラルが含まれていません。

そのため、きび糖、てんさい糖、黒糖など、より自然に近い甘味料をおすすめします。
これらは少し高価ですが、優しい甘みが料理を一層美味しくします。

健康的な甘さの選び方


料理を美味しくするうえで甘味は欠かせないものです。
料理に合わせて何を使うかが大切になってきます。


一般的に砂糖はサトウキビから作られていますが、
精製される過程でビタミンやミネラルが失われてしまいます。

そのため、身体に必要な栄養素が含まれていません。
これに対して、きび糖てんさい糖黒糖は精製度が低く、
ビタミンやミネラルなど栄養素は残っています

また砂糖と比べると甘味もそれぞれ異なります。


例えばきび糖はサトウキビの天然成分を多く含み、てんさい糖はビートから作られ、ミネラルが豊富です。
お料理に使う際、優しい甘さで仕上げたいときはてんさい糖やきび糖がオススメです。

黒糖は精製加工をしていないので砂糖に比べると黒糖は黒褐色をしています。
そのためミネラルが多く含まれており、特にカルシウムや鉄分が豊富です。

砂糖と比べるとミネラルは多いですが、料理にしたとき若干茶色っぽく仕上がります。


料理を美味しくするうえで甘味は欠かせないものです。
料理に合わせて砂糖やきび糖、てんさい糖、黒糖など何を使うか、使いわけていくといいです。

調味料の選び方とカロリーの誤解


調味料の選び方には注意が必要で、カロリーに囚われすぎることは避けましょう。


多くの人が「カロリー=太る」と考えがちですが、実際には適度なカロリー摂取は健康に必要です。
重要なのは、どのような栄養素をカロリー源とし、カロリーの内訳を考えることが重要になっていきます。

低カロリーを売りにした人工甘味料は、一見健康的に見えますが、
長期的には身体に悪影響を及ぼす可能性があります。


例えば、人工甘味料を多く摂取することで、味覚が変わり、自然な甘みを感じにくくなることがあります。
これにより、ますます甘味料を多く使用する悪循環に陥ることがあります。

また低カロリーやゼロカロリーの食品は私たちのカラダにカロリー(エネルギー)が入っていない状態です。
私たちのカラダは食べ物からエネルギーを得て、体温を維持し、臓器を動かし、活動できています。

ダイエットのことを考え、低カロリーやゼロカロリーのものばかり摂取していると、
かえってエネルギー不足となり、冷えや疲れやすさの原因となります。

さらに、人工甘味料の過剰摂取は、腸内環境にも悪影響を与えることが研究で示されています。

私たちの生活に身近になった甘味料。
甘味は心をいやしてくれるものでもあります。
低カロリーなどに惑わされず、本来の美味しい甘味を取り入れていきましょう。

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