大切なご両親を思う皆さんへ:元気な体のために
突然ですが、皆さんにとって「元気な体」とはどんなイメージでしょうか?
私は、病気にならない、疲れにくい、体力がある、風邪をひかないなど、
体がマイナスに働かないことを「元気な体」と考えていました。
確かにその通りですが、完璧な体をキープし続けるのはなかなか難しいものです。
父の入院と食事の大切さ
先日、父が風邪をこじらせて肺炎になり、急遽入院しました。
忙しさと寒暖差が重なり、体調を崩してしまったようです。
大学病院の先生に「ご飯をしっかり食べて体力をつけることが一番早く回復します」と言われたとき、
この言葉が深く心に響きました。
食事の力
食べることは回復力を高める大事な要素です。
もちろん薬も飲みますが、薬だけでは治らないんですね。
やはり私たちの体は食べた物で作られています。
だから普段からバランスの良い食事をして体の土台を作ることが重要。
病気になったときでも、しっかり食べることで回復が早くなります。
回復力アップのためのポイント
- 食べること:口から食べて胃と腸をしっかり動かし、体の機能を衰えさせないこと。
- 噛むこと:普段からよく噛んで食べることで、胃腸の筋肉を鍛えること。
父は病院の食事が苦手で食べようとしなかったので、
先生が栄養の点滴を提案しました。しかし、口から食べることで胃腸を動かし続けることが大切です。
介護の経験から学んだこと
以前、介護老人保健施設や訪問介護の仕事をしていた際、
少しでも自分の意志で食べようとする方は回復が早いと感じました。
リハビリに取り組み、筋力の衰えを防ぎ、正のサイクルが生まれます。
逆に、食欲がない、食べる意欲が低下すると、体力が急速に落ち、
寝たきりの状態になりやすいです。食べる力が衰えると、結果的に回復が遅くなります。
どうしても年を重ねるにつれ、いろいろな疾患があり、食事制限が出てくることもあります。
ただ制限ばかりが良いわけでは決してありません。
何を優先順位としていくかを第1に考えます。
苦手なもの、美味しくないものを嫌々食べていたらかえってストレスになります。
つまらない食事をしていたら、気持ちが滅入ってしまい
元氣になろうという気持ちがなくなってしまいます。
今の状況に合わせて、最善の食事を食べることが回復力を加速させてくれます。
固形物をよく噛んで食べる重要性
スムージーなどの液体物は噛まずに食べられるため、胃腸をあまり動かさなくなります。
年齢とともに機能の衰えが速まるため、私は固形物をよく噛んで食べることをおすすめしています。
最後に
私が栄養士を目指したのは、父が病気になったことがきっかけです。
そして今回の入院でも、食事の大切さを改めて実感しました。
これからも、皆さんに食事の大切さをお伝えし、
一人一人に合ったサポートを提供していきたいと思います。