ご飯を抜くと血糖値が乱れる?

糖尿病の人ほど主食が必要な理由

「血糖値が高いから、できるだけご飯を減らしています」
これは、糖尿病や血糖値が気になる方から最もよく聞く言葉です。

でも、26年間糖尿病専門で食事指導をしてきて、
はっきり言えることがあります。

ご飯を抜くことで、かえって血糖値が乱れている人は非常に多い。


「ご飯=血糖値を上げる」は半分正解、半分間違い

確かに、ご飯を食べると血糖値は上がります。
しかし問題なのは「上がること」ではなくどう上がるかです。

ご飯を抜いたり極端に減らすと、

◆次の食事で血糖値が急上昇する
◆空腹時間が長くなり、インスリンの働きが乱れる
◆間食やドカ食いにつながる
こうした悪循環が起きやすくなります。


年末年始は「ご飯を抜きやすい」時期

年末年始は
◆朝食を抜く
◆食事時間が不規則
◆「食べ過ぎたから調整しよう」と思う

この状態が重なります。

ここでご飯を抜くと、体は「エネルギー不足」と判断し、
血糖値を必要以上に上げやすい状態になります。


糖尿病の人ほど「主食の役割」が重要

主食の役割は
「血糖値を上げること」ではありません。
◆体と脳に安定したエネルギーを送る
◆食事リズムを作る
◆次の食事の血糖上昇を抑える

特に糖尿病の方は、一定のリズムで主食をとることが血糖コントロールの土台になります。


大切なのは量より「組み合わせ」

ここでよく誤解されますが、「たくさん食べましょう」という話ではありません。

ポイントは
◆ご飯だけで食べない
◆味噌汁やおかずと一緒に
◆食事の順番を意識する

これだけで、同じご飯でも血糖値の上がり方は変わります。


正月明けに戻すなら「普通」に戻す

年末年始に食べ過ぎたあと、
「減らさなきゃ」と思うほど
血糖値は不安定になります。

正月明けにやるべきことは
◆朝食にご飯と味噌汁を戻す
◆抜かない
◆極端にしない

“普通の食事”に戻すことが最短ルートです。


一人で悩まなくていい

「ご飯はどのくらいが自分に合っているのか」
「減らした方がいいのか、戻した方がいいのか」

これはネットの情報では判断できません。

もし迷ったら、
あなたの生活・血糖の動きに合わせて整える個別相談も行っています。

制限を増やさず、続けられる形で一緒に考えます。

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