■原料と食べ方の違い
同じ炭水化物でしょう?と思われがちですが、ごはん🍚とパン🍞、麺類には違いがあります。
パンや麺類は小麦を粉砕したもの、つまり小麦粉を材料としています。パンや麺類は粉物食品となります。パンや麺類のような粉物食品は、ご飯と比べると噛む回数が少ないため、腹持ちが悪くなります。また、食べたあとに無性に甘い物が欲しくなったり、余計なものを食べてしまうこともあります。
ごはん🍚は米で、粒状のためパンや麺類と比べると噛む回数が多くなります。腹持ちがよいので、満足感が長持ちするため、間食が減ります。
■ご飯とパンの栄養素の比較
お米は太ると思われていますが、実はパンのほうが太りやすいのです。
ご飯はほとんどが炭水化物で、脂質の割合は全カロリーの2%しかありません。
一方、食パンの脂質は15%です。
つまり、ご飯と食パンとでは、脂質の比率が約8倍も違います。
パンを食べるときは、バターやマーガリンなどをつけるので、さらに脂質の割合が高くなります。クロワッサンやデニッシュ系のように、サクッとしているパンは、バターがたっぷり使われているので美味しいですが、脂質の割合も40~50%とかなり高くなります。
また、白いものは体に良くないから、茶系のものを選びましょうということも耳にします。そのため、小麦粉で作られた白い食パンではなく、胚芽やライ麦を入れた茶系のパンを選んで買う方もいらっしゃるでしょう。けれどもこれらのパンは、見た目は茶系ではありますが、胚芽やライ麦が使用されている量はわずかな場合も少なくありません。そのため、いくら茶系といっても、商品によってはビタミン、ミネラル、食物繊維がさほど補えないものもあります。
■噛む回数が全然違う
ご飯はお米からできているので、粒食です。ご飯を食べるとき、お米の粒を噛むというよりは、潰すという感覚で食べています。そのため、噛むことに集中していると、自然にご飯は噛む回数を増やすことができます。ご飯は噛んでいくうちに、お米の甘さを感じることができ、お米の種類の違いも感じられます。さらに沢山噛むということは、胃腸を動かすことにつながります。こうして言うならば「胃腸の筋トレ」ができます。
しかし、パンはふわふわしていて、とてもやわらかいので、数回噛んでいると、いつの間にか飲み込んでいます。もっというと、噛まずに食べることもできてしまいます。同様に、麺類も噛まずに食べられます。フランスパンやハード系のパンは食パンよりは増えますが、ご飯ほど噛まずに食べられます。これでは胃腸の筋トレは十分にできません。
ご飯とパン、麺類の噛み比べを是非してみてくださいね。
■主食によっておかずも変わる
ご飯とパンではおかずが変わります。とくにパンのときのおかずは、比較的脂質の割合が多くなるので、結果として食事全体の脂質割合が高くなります。そのため、太りやすい食事になりやすいのです。
ご飯はおかずなしでも、おみそ汁と組み合わせるだけで、栄養のバランスがとれます。おみそ汁もほとんど脂質が含まれていないので、ご飯と組み合わせて脂質の割合を下げられるので、太りにくい食事となります。ただし、ご飯を減らし、おかずが多くなれば脂質の割合は高くなるので、ご飯とおかずのバランスが大切です。
■まとめ
ご飯を普段の日常食として位置づけ、パンや麺類は時々楽しむ、非日常食と位置付けると、おかずの量で食事にメリハリがつきます。そして健康や美容にも役立ちますよ。