雑穀は食物繊維、ミネラル、ビタミン、たんぱく質が豊富な穀物で、白米に混ぜて一緒に炊くことによって栄養価がアップします。そのため、白米に不足している栄養(素)が補えるお助け食材とも言えます。
■雑穀の特徴
・栄養素がたっぷり
ビタミン、ミネラル、食物繊維、たんぱく質
・機能性成分が豊富
抗酸化力や薬効が期待できる
・色、形、味、食感が個性的
料理を彩りよく華やかにする
食べ方、見せ方のバリエーションが豊富になる
つぶつぶ感が咀嚼を増やす
・生命力にあふれている
■雑穀は品質が重要
こんなお助け食材の雑穀ですが、「雑穀はパサパサして美味しくない」、「においが苦手」というご意見を伺います。盲点となっているかもしれませんが、雑穀も食品なので、鮮度がとても大事です。国産の雑穀を選んでも、美味しくないと残念ですよね。美味しくない雑穀、それは収穫後の管理や出荷されるまでの工程で、時間が経っている可能性があります。雑穀が空気に触れることで、徐々に酸化してしまい、風味が落ちてしまいますので、雑穀も新鮮なものを選んで使ってください。
悪い雑穀の特徴
乾燥や酸化が進んでいる雑穀
・美味しくない
・パサつく
・臭いがする
栄養素が流れ出てしまう雑穀
・水に浮く
・粒が割れたり、かけたり崩れている
炊いた後、腐りやすい雑穀
・酸化している
新鮮な雑穀の特徴
・美味しくて、甘みがあってもちもちしています。そのため咀嚼の回数も増えます。
・栄養素と水分が含まれているので、水に沈む
・炊いた後、腐りにくい
■雑穀を入れて白米の栄養価をアップする方法
現状維持 白米1合+雑穀大さじ1杯(10g)
健康改善 白米1合+雑穀大さじ3杯(30g)
※お通じの調子を整えたい、肌をきれいにしたい、代謝を上げたなど、体の変化が欲しい方は多くしてみましょう。
■雑穀の選び方
白米と一緒に炊く時は、数種類ブレンドされている雑穀がおすすめです。「雑穀は体にいいんだから、たくさん種類をとるといいかも」と雑穀が10数種類も入っているものを選びたくなるかもしれません。実際にそういう商品も並んでいます。
でも雑穀の種類が多くなればなるほど、各雑穀の栄養素の摂取量が減ってしまいます。結果的にそれぞれの雑穀の良さが得られにくくなります。
そのため、雑穀は数種類、多くても5~6種類位を選んでください。
また、雑穀の鮮度が美味しさや栄養価を左右するので、購入するときは、密閉された袋に入っている雑穀がおすすめです。黒豆などが割れていないものが良い雑穀ですよ。
※ブレンドされている雑穀には「そばの実」が含まれている商品もあります。ソバアレルギーの方は、原材料を確認して購入しましょう。
■雑穀の買い方
最近ではスーパー等で雑穀が手軽に買えるようになりました。十六穀米など、いろいろな雑穀がブレンドされている商品もあります。
雑穀の良さを得るためには、5~6種類くらいがおすすめです。また雑穀の酸化を防ぐためにも密閉(真空)されている状態のものを購入しましょう。
ただし、雑穀が新鮮かどうかは不明なので、確実に新鮮な雑穀を手に入れたい方はこちらまでご連絡ください。
■雑穀プラスによる健康・美容効果
①つぶつぶとした食感により、噛む回数が自然と増えます。
噛む回数が増えると、口の周りの筋肉が鍛えられるため、フェイスラインがスッキリし、小顔効果があります。
また唾液の分泌量が増えるため、口臭対策、免疫力アップ、アンチエイジング効果も得られます。
②善玉菌を増やして、腸内環境を整えます。
穀物由来の食物繊維は、私たちの腸内に住んでいる菌の1種である善玉菌のエサになります。エサを与えることで、善玉菌が増えるので、腸内環境が整います。
③機能性が高く、薬効もあるので体質改善ができます
雑穀は食べるサプリメントと言われるほど、抗酸化力による血管の老化予防、冷え症改善、風邪予防、美肌対策におすすめです。
④腹もちがよく、満腹感が得られるので食べ過ぎを防ぎます
雑穀は食物繊維が多いので、満腹感が得られます。さらに噛む回数も増えるので、自然に満腹感も得られ、食べ過ぎを防ぎます。ダイエットにも役立ちます。
⑤体を温める作用がはたらき、代謝アップ効果があります
雑穀は土壌や気候条件が悪い環境でも育ちます。そのため、エネルギーの高い穀物なので、食べた私たちの代謝を高めてくれます。また糖や脂質の代謝を促進する働きがあります。
■雑穀の種類と特徴
・あわ
ビタミンB1が多く、糖質の代謝をサポートします。きれいになれる穀物として注目されています。消化に優れているので、離乳食や病中病後の食事にも向いています。
・ひえ
食物繊維は白米の8倍、マグネシウムは約4倍含まれています。内臓機能を補う食材として利用されています。血液循環を良くしてカラダを温めてくれる作用があるので、冷え性のかたにおすすめです。
・キビ
薄い黄色をし、ふんわりとしたとろみと卵のようなコクがあります。アレルゲンになりにくい穀物です。鉄分も含まれているので、貧血気味の方におすすめです。
・タカキビ
粒はかたく、消化があまり良くない雑穀です。ひき肉に似た食感のため、ハンバーグに混ぜて、ひき肉の量を調節できます。
・ハトムギ
穀類の中でたんぱく質が多く含まれており、消化も良いです。新陳代謝を促進し肌の調子を整えてくれます。脂質の代謝を促進するビタミンB2を白米の約2倍含んでいます。
・古代米(黒米、赤米)
古代米の黒や赤色はアントシアニンというポリフェノールの一種です。ポリフェノールには細胞の老化を防ぐ働きがあります。黒米には糖質・脂質の代謝を助けるビタミンB1・B2、赤米に含まれるタンニンには脂肪の燃焼を高める働きがあります。
・そばの実
そばに含まれる抗酸化作用のあるルチンにより、血管の老化を防ぐ働きがあります。
・大麦
水溶性食物繊維が多く、腸内環境を整え便秘対策に役立ちます。他の雑穀と比べるとビタミンやミネラルは少ないです。食物繊維が白米の約19倍含まれています。
■まとめ
雑穀を毎日のお食事にプラスすることで、お悩み改善につながります。
その日の体調に合わせて雑穀の種類を変えて、味と食感・効能を楽しんでみましょう。
☆雑穀販売もいたしております。
あわやひえなど、小粒の雑穀を多めに配合した消化にやさしい体質改善用ブレンドをはじめ、日々の食事の中で不足しがちな栄養素がしっかり摂れるカラダ活性ブレンドなどもご用意しております。
雑穀が気になる方はお気軽にご相談ください。